第280回の報告(参加者13名)
今回、提起のあった話題は、「もしも病気が治ったら、どうしますか?そもそも病気が治りたいですか?治りたくないですか?」というものでした。これが意外に深い問題提起だったわけです。
♣病気が治るとはどういうことか?
・完治して健常者になるということ?
・今、病気は落ち着いていて、別に症状にも障害にも苦しんでいない。人生の中で、病気と生き方は密接に結びついていて、うまく病気と折り合えている。
・今まで付いていた診断名が違ったかもしれないと言われた。主治医の判断が変わって、障害者でなくなったらどうしようと思う。いきなり荒海に放り出されても、生きていけない。
♣障害由来の支援制度
・手帳がある。バス代が半額になる。障害年金がある。作業所を利用できる。ヘルパーさんに来てもらえる。
・それらの制度を活用して、今の自分の生活は成り立っている。それが、いきなり、「もうあなたは障害者ではありません。病気は治りました」と言われたら、この歳になって今更、支援制度を使わずには生きてはいけないと思う。だから、病気は治りたくない。
・障害年金が次の更新で切れるかもしれない。そうなったらしょうがないかな、とは思うが、とてもきついと思う。
♣障害-健常
・病気が治ったら、正社員の登用試験を受けたい。
・1日4時間のパートで16年勤続している。正社員にはなりたいけど、正社員になったら8~10時間働かないといけない。
・治れるもんなら治りたいよ。でも、今更荒海に放り出されてやっていけるのか、と言われたら、それはできないな。
・8歳から病気。31歳まで健常者として働いてきて、31歳から障害者として誇りをもって生きている。
・病気としての経験がある。その経験を忘れられない限り、健常者にはなれない。
🍺次回のお知らせ🍺
毎年恒例のビアガーデンの季節です。どうも今年はエールエールのビアガーデンがやっていないようで、コロナも未だ終息せず。ついては、いつも通りのいこうかいをやって、その後、各自が、帰宅コース、お好み焼きコース、ビアガーデンコースを選んで、分散開催することになりました。
とりあえず、いつものいこうかいに来てくださいね!